Intel Virtualization Technology

仮想化技術とは何か?
1台のコンピュータの中に、仮想的にもう1台コンピュータを作り出す、これが仮想化であり、そのようなソフトが存在します。
例えばWindows XPの中にWindows 2000を作り出す、あるいはLinuxなど他のOSのコンピュータを作り出す、こういうことができるのです。
昔から行われてきたのですが、最近になってIntel Virtualization TechnologyやAMD Virtualizationという技術がCPUに搭載されるようになってきました。

Intel製CPUに搭載されるIntel Virtualization Technology(以下VTと表します)
AMD製CPUに搭載されるAMD Virtualization
これらは上に述べた仮想コンピュータを物理的に支援する技術です。

今回私はVT対応CPUを購入しましたので、実際これがどのように効いてくるのか検証してみたいと思います。
仮想PCの作成にはVMwareを、検証方法としてひよひよさんのクリスタルマークをここで利用させていただきます。
要するにベンチマークです。
ホストPCによるベンチマーク、VTを使用した上での仮想PCによるベンチマーク、VTを使用しない仮想PC上でのベンチマーク
これらを比較することで仮想化技術:今回はVTの性能というものを見てみたいと思います。

話が戻ってスペックの見方です。
スコアの簡単な見方は以下の通りです。詳しくはひよひよさんのクリスタルマークのアルゴリズのページをご覧ください。
ALUおよびFPUが、CPU性能を表します。
MEMはメモリの性能を、HDDはハードディスクの性能を表します。
GDIとD2Dが主に2次元の描画性能、OGLが3次元描画性能です。

まずこのページではCPUのみの結果を表示させておきます。
各PCの全ベンチマーク結果は以下のリンクから見ることができます。

では、各ベンチマークによるCPUの比較をご覧ください。

CrystalMark 0.9.119.310 (C) 2001-2005 hiyohiyo
Crystal Dew World [ http://crystalmark.info/ ]

ホスト(リアル)PC VT使用仮想PC VT不使用仮想PC
ALU 30747 30789 15065
Fibonacci 12334 11967 6163
Napierian 5872 5854 2825
Eratosthenes 4328 4207 2074
QuickSort 8191 8739 3981
FPU 37577 38275 17685
MikoFPU 3389 5048 1625
RandMeanSS 22995 22277 10715
FFT 5821 5642 2777
Mandelbrot 5350 5286 2546

結果を見ると・・・わずかながらホストPCよりもVTを使用した仮想PCの方が上回っていますね。
ホストPC上の仮想PCなので多少スコアが下がると考えるのが通常ですが、上回っているとは・・・とはいえ十分誤差の範囲内です。
つまりスコア上では仮想PC上でも何ら足枷がないことになりますね。
実際に仮想PCを動かす分には、やはり現実PCに比較し動作速度の低下を実感するところではありますが。
対してVTを用いなかった場合の仮想PCは明らかにスコアが下がっています。
そのスコアはおおよそ半分、VTの有効性が実証されました。

余談ですが・・・
各詳細ページを見ていただければ分かるのですが、今回利用したCPUはC2DのE6700です。
仮想PC上では本来のConroeではなくモバイル向けCPU、Meromと表示されていました。
HDBENCHではDual Pentium3と表示されていたのは何でしょう?
仮想化ソフト?ベンチマークソフト?どちらかがしっかり対応していないのでしょうね。